エステサロンで歯のホワイトニング導入は可能?
歯科医院で行われている印象が大きい歯のホワイトニングですが、近年ではエステサロンで導入するサロンも増えてきました。
歯科医院との大きな違いは、エステサロンでは施術ができないという点です。
「ん?施術できないってどういうこと?」と思ったかもしれません。
エステサロンでエステティシャンがお客さまの歯のホワイトニングを行なうことは法律で禁じられていますので、サロンで行なう場合には、お客さまご自身で施術を行なっていただくことになります。
つまり「セルフホワイトニング」です。
今回は、そんなセルフホワイトニングの導入を考えているエステサロンのオーナー必見!
セルフホワイトニング導入の際の注意点についてご紹介いたします。
目次
エステサロンで歯のホワイトニング
エステサロンでも歯のホワイトニングができるということは前述しました。
前述のように、エステサロンではセルフホワイトニングのみ可能です。
なぜなら、法律で口腔内に手を入れたり触れたりする行為は、歯科医師や歯科衛生士に限られているからです。
エステサロンでエステティシャンが歯のホワイトニング施術を行なうと、歯科医師法に違反することになり、刑事罰として逮捕されることもありますのでご注意ください。
セルフホワイトニングを導入するには資格が必要?
エステサロンが、セルフホワイトニングを導入するためには、許可申請や特別な資格が必要なのでしょうか。
答えはノーです。
資格や営業許可などはいっさい必要ありません。
機器と場所さえ準備できれば誰でも手軽に導入できるので、近年多くのエステサロンが、セルフホワイトニングを導入しているのです。
セルフホワイトニングとは
エステサロンが導入可能な「セルフホワイトニング」とはどのようなものでしょうか。
「セルフホワイトニング」とは、サロン側がホワイトニングに使用する薬剤や照射ライトを用意し、お客さま自身がホワイトニングの施術を行なうというサービスです。
それでは、一般的なセルフホワイトニングの流れをみてみましょう。
セルフホワイトニングの流れ
エステサロンでのセルフホワイトニングの流れは、以下のようになります。
- ①セルフホワイトニングの仕方やセルフ施術の際の説明を行なう
- ②歯を磨く
- ③ホワイトニング剤を塗布しやすいように口を広げたままにできる器具を装着する
- ④照射ライトを照射する
- ⑤口を洗う
上記の①以外はすべてお客さま自身でやっていただくことになります。
初めてのお客さまに関してはスタッフが横について施術方法をレクチャーすることもありますが、このときに分からないからといってスタッフがお客さまに触れてレクチャーするということがないようにしてください。
初回は時間がかかると思いますが、慣れてくれば30分程度で終わる施術です。
エステサロンでのセルフホワイトニング導入の注意点
すぐにでも導入できそうなセルフホワイトニングですが、導入の際に気を付けなければならないことはあります。
セルフホワイトニング導入には、大きく2つの注意点があります。
①薬剤は、歯科医院で使用されているものとは異なり、一般でも手に入る無資格者でも扱える薬剤を使用すること。
セルフホワイトニングでは、歯に塗布し歯のホワイトニングを促す薬剤を使用します。
この薬剤は、歯科医院が扱っているような医薬品ではなく、市販の誰もが手にできるようなホワイトニング剤を使用しなければいけません。
歯科医院では、過酸化水素水を主成分にしている医薬品を利用している医院が多く、これは、人体に刺激があるものの高いホワイトニング効果が期待できる薬剤です。
一方エステサロンで使用できる薬剤は、重曹などといった口に入っても害が少ない成分を使用しています。
人体には影響はありませんが、ホワイトニング効果も緩やかです。
歯科医院で使用しているホワイトニング剤は漂白効果によりホワイトニングするのに対し、エステサロンで使用できるホワイトニング剤は、歯に付着した汚れを落として、歯が本来持っている白さと取り戻すという役割があります。
②医療機器でない照射ライトを使用すること。
医療機器のような効果が強いものは、医療行為とみなされるため使用できません。
セルフホワイトニングを宣伝する際の注意点
セルフホワイトニングを導入する際の宣伝にも注意が必要です。
ここでは、宣伝の際に注意すべき2つの点についてご紹介いたします。
セルフであるということを明記
「セルフホワイトニング」という点をしっかりと明記することが重要です。
お客さま自身で施術を行なっていただくということをきちんと明記しておかないと、エステサロン側が施術を行なっている=医療行為を行なっているとみなされ、法律に違反する可能性があります。
必ず「セルフ」という点はきちんと明記しておきましょう。
誇大宣伝にならないよう注意!
エステサロンの広告に、ビフォーアフター写真を掲載することは問題ありません。
ただし、画像を加工したり嘘の画像を掲載したりするのはNGです。
また「1回の施術で真っ白に!」など過度な期待をもたせるような誇大宣伝文句もNGです。
施術例を掲載する際には、めったにない特別な例ではなく、平均的な例を挙げるようにしましょう。
エステサロンのセルフホワイトニングの目的は、「歯に付着した汚れを落として、本来の歯の白さを取り戻す」という点です。
本来の目的から逸脱しないような記載を心がけてください。
また効果には個人差があるということについても記載が必要です。
まとめ
エステサロンでは、エステティシャンはホワイトニング施術ができない理由がお分かりいただけたと思います。
正しい認識をもってセルフホワイトニングを導入するのであれば、何も怖くはありません。
エステサロンでのセルフホワイトニングは、人体に無害な薬剤を使用し、緩やかな効果が訪れるため不自然な白さにはならない点など、お客さまにとってはメリットの多いサービスです。
正しい広告宣伝&施術前の丁寧な説明で、お客さまに喜んでいただける「セルフホワイトニング」を目指してください。
この記事の監修者
株式会社SHEMEN(シーメン)
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